2016年秋冬号。まとめ。

2017.02.02

2016年秋冬号を読んで、何を買う?

米国会社四季報2016年秋冬号を読み通しました。ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している企業、632社の情報がありました。また、米国で上場している251銘柄のETFについても簡潔な解説がありました。

当サイトでは、長い間保有しているうちに、株価が10倍、100倍と成長してくれるような大化け株、お宝銘柄を探すことを目的としています。そのため、とりあえずETFは無視しました。

 

個別企業632社から、今回は68社を取り上げました。これらの会社を、投資の考え方別に、3つに分類しました。

  1. すでにとても有名で業績もすばらしい、超優良企業。
  2. それほどの知名度はないが知る人は知っている、連続○○年増収増益、増配中といった企業。
  3. 業績は不安定だが、勢いや革新性が見られたり、創業者が有能でカリスマ性があるといった企業。創業して間もない、アップルやグーグル、アマゾンなどのイメージです。

 

1.超優良企業は、基本、暴落待ちで。

この分類に入るのは、すでにNYダウの30銘柄に入っているような世界的な大企業で、業績がとにかく堅調であり、すべての大手機関投資家が無視できず買わざるをえない、といった会社です。

例えば、ホームデポとかウォルト・ディズニー、ビザ、ジョンソンアンドジョンソンなどです。(今回はJ&Jは取り上げていませんが。)

 

現在の米国株は割高

現在のアメリカ株は、かなり割高な水準と考えられます。NYダウやS&P500など、株価が2009年以来上がり続けており、PERといった指標で考えても、あまり買いたくない時期です。

現在は、トランプ大統領の減税や公共投資といった政策により、企業収益が増大するという期待感で株価がさらに上昇しています。しかし、アメリカの景気循環はピークの時期が近いと思われます。金利引き上げなど、金融政策は引き締め方向です。トランプ大統領の政策は保護主義であり、いずれ世界経済を縮小させる方向性が明らかにあると、株式市場にも悪影響が及びます。

 

要するにそろそろ、株価が割高なまま、インフレ気味になり、金融は引き締められ、企業収益は頭打ちとなり、景気後退が始まる可能性があります。

歴史を振り返れば、リスクを忘れリスク管理を怠り、借金が膨らみ、楽観的にさんざん株を買い上げたあとには、株式市場の暴落が待っています。

 

超優良株の買い場は暴落時

超優良企業の株は、普通の時期に割安になることはほとんどありません。機関投資家も個人投資家もみんな買っているので、割安で放置されることがありません。ですから、株式市場の崩壊で大パニックとなったほんの一時期だけが、絶好の買いのチャンスです。

このような絶好の買い場は、せいぜい10年に1回か2回です。株式市場の暴落前には、なんとしても現金ポジションを高めておく必要があります。暴落に巻き込まれてはいけません。

超優良企業の株に投資したいと考えているなら、今は現金を多く持ち、チャンスを待った方が良いと思われます。でも、暴落はなかなか来ません。株式市場が崩れる瞬間は誰にもわからないので、お試し程度に超優良企業の株を買っていくのは仕方がないです。ただし今は、機動的に買い出動できる余裕資金は残しておくべきと考えます。

 

不動産株や金融株も暴落待ちで

なお、超優良企業の株とは少し性質が異なりますが、景気サイクルに極めて敏感に連動する株も、今は暴落待ちが望ましいでしょう。例えば、不動産株です。不動産株も暴落を待ち、株価サイクルの底値付近で買いたいです。

  • ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)の記事はこちら
  • CBREグループ(CBG)の記事はこちら
  • これは金融株ですが、プリンシパル・ファイナンシャル・グループ(PFG)の記事はこちら

 

2.何十年も成長できる会社なら、早めに買う。

さて続いては、何十年も連続で増収増益できるような、とても強い体質の会社の株です。このような、めちゃくちゃ有名というわけではなく、地味なタイプなのに、数十年も連続増配中といった会社の株は、基本的には早く買うべきです。

じわーっと数十年成長し続けるなら、とにかく早く買っておくことでリターンを得られます。上の超優良企業の株のように、暴落時に買えたらすばらしいパフォーマンスになるので、理想は急落時を狙いたいです。しかし、暴落はいつ来るのかわからないので、このタイプの銘柄は、割り切ってちまちま買っていくのが良いでしょう。

 

景気のサイクルや株価のサイクルから、そろそろ暴落もありうると思われます。ですから、投資資金の一部は残すべきでしょう。ただ、この超長期で伸び続ける会社なら、一時的な下げは覚悟して、投資資金の一定比率を投じるのはありだと考えます。

 

長く持てば持つほど成長するタイプの会社としては、アンフェノール(APH)、オートマチック・データ・プロセシング(ADP)、ファクトセット・リサーチ・システムズ(FDS)、ストライカー(SYK)、ヘンリー・シャイン(HSIC)、トラクター・サプライ・カンパニー(TSCO)、LKQ(LKQ)、オライリー・オートモーティブ(ORLY)、リパブリック・サービシズ(RSG)、トランスダイム・グループ(TDG)あたりをイメージしています。

  • アンフェノール(APH)の記事はこちら
  • オートマチック・データ・プロセシング(ADP)の記事はこちら
  • ファクトセット・リサーチ・システムズ(FDS)の記事はこちら
  • ストライカー(SYK)の記事はこちら
  • ヘンリー・シャイン(HSIC)の記事はこちら
  • トラクター・サプライ・カンパニー(TSCO)の記事はこちら
  • LKQ(LKQ)の記事はこちら
  • オライリー・オートモーティブ(ORLY)の記事はこちら
  • リパブリック・サービシズ(RSG)の記事はこちら
  • トランスダイム・グループ(TDG)の記事はこちら

 

こういう何十年も成長できる会社の株なら、とにかく我慢して持ち続けるというのが大切です。もちろん、株式市場の暴落時や不況の底で買うのが理想ですが、それを見極めるのはほぼ不可能です。

ですから、本当に売上や利益を伸ばし続けられる、ビジネスがしっかりした会社かどうか、それを良く考えたいです。そのように優れた体質の会社なら、その時点で割高か割安かというより、とにかく早く買って保有するのが重要です。

 

「株式投資第4版」という本によれば、過去200年の米国株式市場を分析したところ、20~30年以上投資を続けるのであれば、株式投資が最も優れた利回りを示した、というデータがあります。

たとえ株価サイクルの頂点で株を買ってしまっても、20~30年以上投資するなら、株式のパフォーマンスが債権や預金に勝る、ということです。こういう分析を読めば、連続○○年増収増益という銘柄は手放せないでしょう。本当に優れた会社の株なら、そのビジネスが廃れない限り、ずっと保有しましょう。

(「株式投資第4版」の書評記事はこちら

 

3.未来の世界トップ企業狙いも、基本、早めの投資で。

未来のアップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックといった会社狙いでの投資です。たまたま例がIT企業ばかりですが、とにかくまだ評価は低いものの、将来に世界的な大企業になる、その業界で世界トップ企業になるような株を探します。

当然、業績は不安定な場合が多いです。また、派手で注目されるものの中身がないとか、単に株式市場で異常なブームが来て買われているだけとか、失敗する可能性が高い会社も混じってきます

 

将来のアップルになるような会社に、そうそう当たることはありません。ですからある程度、数撃ちゃ当たるという姿勢での投資になります。過去のアップル株に早い段階で投資できていたら、とんでもないリターンになっていました。だから、なるべく外れくじを引かないように詳しく観察しながらも、割り切った態度の投資が必要でしょう。

基本的には、早めに投資すると後のパフォーマンスが格段に良くなります。だから、ブームのピークの異常な高値といった状態は避けつつも、早めにちょっとずつ買うしかありません。

 

こういう大化け株タイプの例は、以下の通りです。それぞれ、記事にリンクしています。

そうは言っても、上手くいかないこともあります。フィットビット(FIT)やゴープロ(GPRO)のように、成長が止まってしまうこともあります。

どこまでその会社を信じるか、見切って損切りするか。そのあたりの眼力も問われる投資手法です。

 

投資は自己責任でお願いいたします。

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